「ほっ……お゛っ……んぉ゛……っ!んぅぅぅっ!お゛ぉぉぉぉ……………ッ!」  ぼ り ゅ ん ! 産卵アクメ。地を這う獣では決して成し得ぬ奇跡を、この大英雄は成し遂げた。 伊織の部屋、煎餅布団という簡易的な巣の上で、肛門から本日6個目の産卵を迎えるタケル。 その姿は蹲踞の姿勢、股を開き腰を据え、両手は頭の上でぴょんぴょんポーズのまま、深くイキんで産卵を促す。 兎と卵は繁殖の象徴。バニー服を身に纏い、年中発情期な兎さんのポーズを取ることによって、魔術的類感効果を促しよりいっそう兎として卵を産みやすくなるのだ。 「良し!残り二個だぞセイバー!」 その傍らには宮本伊織。彼はタケルの後ろに座り込み、助産師として手厚くタケルをサポートしていた。 気張るタケルの背中を支え、後ろ手から乳首を弄り、その大きな手で腹を撫でながら、視線を集中させ残りの卵の数を数える。 「ひぃ……ひぃ……ふぅぅぅぅ゛ぅ゛……ん゛お゛っ!!!」 メリメリと穴の広がる音、皇族の菊の門を押し広げ、白き卵が顔を出す。 総排泄腔。遥か過去、元来生物はシンプルに口と肛門しか持っておらず、進化の過程で膣を会得した。 だが空を目指す鳥は身軽さを求め、その本来の在り方に戻るかのように、シンプルな膣と肛門を同期させた総排泄腔へと回帰する。 「お゛っ…!お゛お゛っ……!んおおおぉぉぉ………!!」メリメリメリ その機能は鳥(兎)と成したタケルも例外では無く、名実共にケツマンコと成った尻穴から卵をひり出す羽目となり、 多産な兎として生成された卵は先ほどまでS字結腸のさらに奥、直腸まで8個の卵が連綿と続いていた。 今は7個目の卵をひり出す最中だが、これまでの卵達よりもサイズが大きく、その身は一向に出てこない。 (大きい…!これは…やるしかないか!) 苦難の表情を浮かべるタケルを見て、宮本伊織は腕を動かす。 白く、うっすらと腹直筋の筋が浮いたタケルの腹筋へと、 赤く、大きくぷっくり膨らんだタケルの乳首へと、その大きな手を添えて。 「いくぞセイバー!合わせろ!」 そう言うと、共鳴ゲージを利用し、硬く膨らみ切ったタケルの乳首を優しくぎゅぅぅぅぅっ!と指でつねり、その大きな手と指でタケルの臍下をグッと押し込む。 「お゛っ!ん゛お゛っ !ん゛ぉぉおぉぉおぉぉっ!!!」  グ ッ !ぼぉ………ぉりゅんっっ! 二人揃っての共同作業、息を合わせた共鳴絶技。 鳴り響く嬌声と共に勢いよく押し出された卵は、括約筋の圧を受けながらも晴れて外の世界へと飛び出した。 ホカホカと湯立つ拳ひとつ分の大玉。その暴力的なサイズをひり出し終えたタケルは、快感と疲労に目を細めながらも何故か、何処か一仕事終えたかのように清々しい笑顔だった。 『卵を産んだという充足感』 それは出産の達成感にも、射精の快感にも、そして排便や放尿の開放感にも似ていた 遺伝子の記憶。かつて性交と出産が同時だった時期。大海原を生きる生命の、放精と放卵という原初の性行為。 その遥か過去の快感を、肛門から子孫をひり出す繁殖の達成感を、遺伝子に刻まれし祖先のクオリアを、タケルは無意識に感受し、その充足感に脳を焼かれていた。 しかし卵は未だあと一つ、腹の中に残ったまま。 (最後の一つ…これはかなり奥の方に有るな…) ふぅふぅと荒い息のタケルの後ろで視線を凝らした伊織が思う。 直腸の上の方、下行結腸の根本に取り残された一つの卵。 この難敵に伊織は、タケルの直腸の動きを促す為、その長き指を総排泄腔へと刺し入れる。 「ん゛ひぃ゛っ!イ…イオリ!其処は…ぁ……おぉ゛…ん゛おぉっ…………♡」 ぬぷりと彼の長い指が体の奥へと侵入し、その熱く柔らかき内壁を弄る。 にちょにちょと、ぬちょぬちょと、卑猥な音を出しながら、緩み切った肛門の裏側を撫でられる感覚に、思わず腰が自然と浮いて、腸液をトロトロと垂れ流して悦びを表してしまう。 サーヴァントは排泄をしない。その為、溢れ出る腸液は"無菌無臭の潤滑剤"。 排泄という大任を忘れ、エッチ専用と化したその穴は、肉棒を求め熱くきゅうきゅうと蠢いていた。 しかしそれでは困ると伊織は、その長い指でねっとりとストロークを開始する。 肛門の浅い所を何度も抜き差し往復を繰り返えし、タケルの脳と脊椎にビリビリと太い指の感覚が重く響く。 その懐かしさすら感じる太い物がひり出る感覚、つまるところ圧倒的な排泄感に、タケルの肛門はうんち穴としての機能を思い出し、つられて腸内も生理運動を開始してゆっくりと卵を押し出してゆく。 (イ…イオリが私の不浄の穴を…あの…剣を握る為の長い指で私のナカを弄っている…♡) 勝手知ったる彼の指、剣の道の為に日々努力を重ね、長く、太く、硬く、剣ダコを携えた努力の結晶。その尊き指を私の尻穴をほじるために使っている。 そんな事実を、そんな罪深さを、背後から鍛え抜かれた腕に抱かれ、ゴツゴツとした男の指が尻穴を通る度に再確認し、その罪悪感と倒錯間に何故か心は昂り、思わず尻穴をきゅぅ〜〜っと窄めて抱きしめ返してしまう。 だが、それでは足りない。タケルの肉の蠢きを指で感じながらも、伊織は遅々として進まぬ卵に焦りを感じていた。 (卵は動き出したとは言え牛歩の速度、このままではセイバーの体力が持たずに気絶してしまう…) そんな危機感を抱きながら自身の手を見つめ、 (だが気絶したタケルから卵を取り出そうにも"俺の手は大きすぎる") と、流石の伊織もタケルの小さな体に腕を突っ込むのには躊躇いを抱く (ならば!これしかあるまい…っ!) 後ろから好いた男の腕に抱かれ、尻穴をくちゅくちゅと弄られ続けて夢見ごごちのタケル。 しかしその股下からズルリと伸びる黒い影。 セイバーの痴態に、既に隆起していた伊織の長き肉棒が股下から現れたのだ。 「行くぞセイバー、"お迎え棒"だ……!」 「ふぇ………?……………ッ!ん゛お゛っっ!」           ズ……ップ ン ! 突然のアンブッシュ、愛しい指がちゅぽんと引き抜かれると同時に、より長く、より硬く、より情熱的な肉の棒がタケルの肛門へと侵入する。 先程まで撫でられていたS字結腸の更に奥、本来届かぬはずの箇所への暴力的な乱入、脊椎から脳天まで串刺しにされるような衝撃が走り、タケルは目を見開き喉奥から嗚咽を漏らす。 ヒューヒューと前後不覚な荒い息、後ろを振り返ると宮本伊織が膝立ちで、なんと私の体を抱えながら串刺しにしているではないか! 「では……動くぞ」 そう一言、その後に感じる浮遊感と再度の衝撃。軽い体を抱き抱えられ、そのまま上下に揺するようにグポグポと、私の体を使って抽送を始める。 攻められる、責められる、不浄の穴。彼の長き陰茎が、長いストロークでズルズルと抜かれる度に排泄感が脳を焼き、返す刀で差し込まれる度その強い衝撃が脳を叩く。 荒波に揉まれるような浮遊感、しかして強きその波に呑まれるほどの陶酔感。 気づくと私の足は抱えられ、赤子の排尿の様な、足を広げたカエルの如き大股開きの無様な格好で伊織の抽送を受け入れる。 胴を晒したバニー服、その前面は見せびらかすかの様に晒し上げられ、しかし空いた背面からは密着した彼の肉体の温度が伝わる。 そんな様子を、そんな温度を、尻穴を突かれながらも受け入れる自身に、悲しみとも違う深い感情が臍下から燃え上がる様に焚き上がる。 左耳から彼の吐息が聞こえる。その熱く切ない呻きにも、私の身体は感応してトロトロと更なる潤滑剤を生み出してゆく。 そしていつしか衝撃は無くなり、代わりにぬちょぬちょとした官能的な響が部屋を覆い尽くし、 私の穴は彼の肉棒を完全に受け入れるにたる順応を示していた。 ぐりゅんっと胎がかき混ぜられる、気持ちいい ずりゅりゅと肉棒が引き抜かれる、行かないで ずちゅんっと彼が飛び込んでくる、嬉しい♡ 荒波からさざなみへ、寄せては引いてく彼のゆりかご、しかして感度は高ぶるばかり 耳の奥で溶けた誰かの濁音が聞こえる、分からないままに喉奥が酷く震えている、既に何度も気をやって、抜いて刺し入れる度、ぱちぱちと脳は爆ぜるだけ 狂ったようなしあわせがずうっとあたまをしはいする、でもなんであろう、さざなみがどんどん荒々しく──── 「セイバー……ッ!出すぞ!」 ずむんっ!と大きく彼の腰が密着する。その一番近い距離に喜びを感じると共に、急激に、彼の吐精が胎奥を満たした。 「───────ぁ」 胎奥に本流。ドプリドプリと吐き出され、私のナカを、どんどん満たしてゆく、熱。 その脈動に合わせるようにグリグリと動き、荒ぶる彼の肉棒が私の奥壁を擦り上げる。 その外では、彼が力強くぎゅ〜〜っと私を抱きしめて、ゼロ距離を目指すように震えながら密着を続け、再度幾度と吐き出される熱。 その熱を溶けた脳で感じ入る、満たされる彼を見て、満たされゆく胎を感じ入り、自然と込み上げる愛しさが、更なる脳を溶かすことを、深い愛情を持って知らしめる。 深イキのまにまに、体を巡る感度、質量を持つほどの充足感が脳を満たし、喜びと悦びで歓びが満ちる法悦感。 肌が震える甘美な痺れ、それがじんわりと余分無く身体を満たし、心を満たし、胎奥を満たし尽くす。 ───故に、胎奥に潜む余分など、どろりと抜き出た彼の熱と共に、ころりと床へとこぼれ落ちた さっきまでの喧騒はどこへやら、聞こえるのははぁはぁと荒い息 びっしょりと汗に濡れた男が小柄な英雄を抱えている。 その英雄も全身は汗にびっしょりで、顔に至っては涙と涎でぐしょぐしょだ。 「出たな……セイバー………」 荒れた息で男が喋る 「ああ……そうだな……」 同じく掠れた声で英雄が答える しかしその笑みは満足気で、トロリと溶けた目尻で先程の耽美を思い返すよう そんな英雄を彼はそっと布団へと降ろす。汁気に濡れた布団の上、英雄はそっと自身の腹を慈しむよう撫で上げた。 じんわりと染み入る彼の熱。その溶けゆく温度に思いを馳せながら、目を閉じしっかりと心の奥へと刻み込む。 (嗚呼……このようなポコン状況下であっても…ポコン……彼の熱は心地良く…暖かいポコンものなのだな………ポコンポコン…………………んん?ポコン) 腹奥に違和感、先ほどまでの熱が無機質な物に変わる感じ──── 重複妊娠。繁殖旺盛な兎の特性である。 たとえ胎に子を宿していても兎は再度妊娠可能であり、 加えてナカに迎えた彼の精液、そして深き愛情と濃密な魔力供給による想像妊娠も加わり、溢れ出したタケルのリソースは、余分を吐き捨てるよう、その胎に新たな卵を生み出したのだ。 (………………………………………) チラリと彼の方を見る。その彼の瞳は、新しい冒険へと胸をときめかせる少年のようで─── 「よしセイバー!今一度だ!」 ゾクリと背筋を走る悪寒。脳裏を過ぎる情交の再演。 循環せしめし排卵の旅路、無限氾卵性機構、嗚呼、尽きることなきアナル産卵アクメ地獄。 かくして、エッチな兎さんは、皮を剥がれたその白き身姿のまま、ガマ穂とは言えぬ煎餅布団のベットの上で、何度も何度も何回も、伊織の股間のカメさんとの勝負に負け続けたとさ おしまい