【ヒアエー】 こちらの読み物は、筆者がDIY作製時に設定した内容を独自に加筆・再構築した二次創作であり、ニンスレダイススレッド本編との関係は一切ありません。 「イッパツ?知らん。犬の餌にでもしろ」 という気持ちで読んでいただければ幸いです。 わかっていただけましたら、14へ行ってください。 【Go to 14】 イッパツ(一発) 本名:ヒロシ・マーカス・リショウ(鯉昇・M・広志) かつての芸名:DJ否老4(DJノロシ) ソウカイヤのニンジャ。アメリカ系移民の血を引く。パンチパーマとサングラスが特徴的で肩幅の広い、いかにもマイナーなラッパーめいた風情の男。年齢は30手前ほど。モータル時代はインディーズ・アンタイセイ・ラッパーチーム「WAR兆」(ワキザシ)に所属し、その中核メンバーの一人であった。 ネオサイタマ不法移民のガイジン・コミュニティで生まれたリショウ少年は、幼い頃からストリート音楽にどっぷり浸かって生きてきた。満足な学校教育を受けることも、十分な家庭愛を得ることもなかった彼には、共に音楽に興じる「ブロ」との繋がりが最も重要なものだったのだ。 そんな彼が「WAR兆」を仲間と共に立ち上げたのは自然なことだった。愛するラップと、ジャンル違いとはいえ「BSCVATM」などのアンタイセイ音楽に大きな影響を受けた事も要因だろう。グループ結成に伴い、リショウもまた「老いて死ぬくらいならアンタイセイして死ぬ」という意の「否老4」を名乗るに至った。 「WAR兆」初期メンバーとして、グループ内ではムードメーカー的な立ち位置を自認し、血の気の多いグループメンバーを宥め、間を取り持つ役割を買って出る事が多かった。だがその手腕は決して卓越したものでなく、自覚なく対立を悪化させる事もあり、ニンジャ化した後も過剰なコミュニケーションという形で悪癖が出ている。 リショウがニンジャ化したのは、チーム内での揉め事に拠るところが大きい。1stアルバムの発表後、アンタイセイ路線の拡張を求める過激派と、商業路線への舵切りを求める穏健派。名を上げつつあった「WAR兆」に分裂の兆しが見えた時だ。リショウは過激派として音頭をとりつつも、穏健派との融和交渉を無断で行った結果、双方の満場一致で追放となった。リスペクトする「ブロ」達はすべからく皆リショウの調子の良さにうんざりしていたのである。故に脱退には凄惨なリンチが伴い、生死の境を彷徨う中で、リショウはニンジャと化したのだ。 リショウは自らを放逐したグループに強い怒りを燃やし、復活早々実行犯を追跡の上で殺害。その後はニンジャの暴力をもってグループを支配し……程なくしてソウカイヤのニンジャ戦力に捕捉され、叩きのめされる事になる。 ブザマな敗北と、ブザマな命乞い。彼の中の全能感は打ち砕かれ、リリックを綴るミューズは去り、アンタイセイの魂はソウカイヤの庇護の元欺瞞へと成り代わってしまった。「イッパツ」の名は、ソウカイヤのニンジャによってつけられたアイロニカルな名前である。即ち、一発屋。クリエイターにとって屈辱的なその命名に対して反抗する気概は、イッパツには残っていなかった。 シナリオ導入のヒント イッパツは典型的なサンシタソウカイニンジャである。特に所属部門の設定もないので、NMは気軽にイッパツをPOPさせることができる。基本的にはシナリオにおける人数調整然り、背景で戦闘する賑やかしのモブ然り、相応の立ち位置に使うのが良いだろう。卓球ラケットを使い、無慈悲にナンシー・リーの尻を叩かせ、ニンジャスレイヤーに無惨に殺されるというのも素晴らしい! その上で、イッパツという個人に踏み込んで描写するのであれば、過剰なコミュニケーションの数々が独自性になるだろう。イッパツはPLのビズに同行した際、役柄の上下関係なく、場を賑わせるような軽妙な語り口(その実ただただ鬱陶しい馴れ合い)でPL達を和ませようとする。PL達はそれを嫌がっても良いし、あえて歓迎してもいい。奇妙なまでにフレンドリーなキャラクター性は、アトモスフィアを調整するのに役立つはずだ。 また元アンタイセイ・ラッパーという経歴も使えるだろう。既にイッパツのアンタイセイは欺瞞のものとなって久しいが、PL達がイッパツとユウジョウを深めつつ、ソウカイヤからのヌケニンを考えるような時などの、彼のアンタイセイ精神を刺激するような事態があったとすれば、彼は再び創作意欲や反骨心を蘇らせ(ユウジョウの次第にもよるが)困難な道を行くPLの味方として、微力ながら力を奮ってくれるだろう。 また、本編での描写のようにラップを交えながらエミュレートしていきたいところであるが、基本的には普通に話させれば問題ない(筆者自身も「」んチ=サンのようにラップを交えて会話させるのはできないからだ!)ので、気軽に馴れ馴れしいサンシタとして使いつつ、もし良さげなリリックを思いついたら試してみてほしい。 ユウジョウ表 イッパツ 最重視するステータス:【ニューロン】 親密度1:「YO、man?元気かいボッチャン、ジョッチャン! イッパツです! 今日はよろしくな」 報酬:『◉知識:独立小組織』/『◉知識:ストリートの流儀』 親密度2:「ハ、ハ、ハ!いいねェブロ! わかってきてンな俺の流儀! ソウカイヤクザの無慈悲な狂気!」 報酬:『◉知識:ソウカイヤ』/『◉滅多打ち』 親密度3:「待て待て。どこで見つけてきたんだそんなん……ヤメロ、再生すんな。いっくらブロとはいえ、そいつはNOだぜ。持って帰って聞いてくれや」 報酬:「WAR兆のアルバム」(家族の写真読み替え) 親密度4:「やれる!やれるんだ!俺もまだ!そうだろブロ! お前となら、俺だってできるんだ!!」 報酬:『◉鋼の魂』/『◉挑発』 爆発四散:「ア…アバッ……ジゴクで会おうぜ……ブロ」 報酬:『**リリックブック・オブ・イッパツ**』 イッパツが歌詞を書き記していたノート。最後のページには記されたリリックと共に切り取り線のような四角い線があり、アルバムの背面と大きさが一致する。 単品では「受け継いだカラテ」として扱う。「WAR兆のアルバム」と同時に装備した際(要防具さらに改善)、通常の効果に加え精神力を+2、ジツ発動判定ダイスを+2する。